「自分のパフォーマンスに対する評価に納得がいかない」
「職場の人間関係がなぜか上手くいかない」
こんな悩みを抱えているのであれば
もしかすると「自己認識力」の低さが原因かもしれません。
今日は、自己認識を深めるために大切な考え方と具体的な方法をお伝えします。
「自己認識」で陥りがちな失敗とは?
自分は自己認識ができると思っている人は95%に上るが、
現実的に自己認識ができている人はわずか10~15%である
という研究結果があります。
(ハーバード・ビジネス・レビュー誌/ターシャ・ユーリック博士)
間違った自己認識を持ち、「できているつもり」でいると、
せっかく他の人が率直な意見を伝えてくれても
「あの人は私のことをわかっていない」と相手への信頼が下がってしまったり
「言うだけならラクよね」と被害者意識を持ったりしかねません。
他者からの率直な意見を聞き入れることができないと、
自らを成長させることも難しくなります。
「自己認識」を深めるとどんな良いことがあるのか?
研究結果によると、自分について明確に認識している人は、
こんな特徴があると言われています。
- より自信がある
- より創造的である
- より適切な判断を下せる
- より強い人間関係を築く
- コミュニケーション能力も高い
- 仕事のパフォーマンスが優れ、昇進しやすい。
- より有能なリーダーであり、その部下の満足度は高く、会社の収益向上にも貢献している
私自身、自己認識がズレているとフィードバックをもらい、
一つ一つ、棚卸ししていったところ、
苦手だと思っていたことが、
経験不足なだけだったことがわかったり
自分が思っている像と周りが思っている像が違っていたり、
もっといいものにしたいという思いが強すぎて
既にあるものに正当な評価を与えない思考の癖があることがわかったりしました。
また、自分を随分誤解していたことに気づいたり、
自分のことを周りの人のほうがよくわかってくれた!なんてことも
「あるある」です。
自己認識の種類
自己認識には2種類あります。
内面的自己認識と外面的自己認識。
ハーバード・ビジネス・レビューから表をお借りしてきました!
認識する対象は、人それぞれの、
価値観、情熱がわくこと、願望、反応(思考、感情、態度)など。
上の段(内面的自己認識が高い)は、
自分について理解できている状態で、高いと幸福度が高まるもの、
右の列(外面的自己認識が高い)は、
他者が自分をどのように見ているかが理解できている状態で、人間関係を円滑にする能力と相関するものと言えます。
「自己認識」を深める方法とは?
リーダーとしては、右上の「認識者」を目指していきたいですね。
以下、いくつか、意識すべきポイントを記載します。
マトリックス内を移動するためのヒントになると嬉しいです。
- 「探索者」→「内省者」
言語化/意識化する癖をつける - 「内省者」→「認識者」
周りの意見(愛あるフィードバック)をもらう - 「八方美人」→「認識者」
妨げになる状態(謙虚過ぎる/過信が過ぎる)がないかチェックする
間違った内省の方法をあらためる(「なぜ」を問うのではなく、「何」を問う)
このままだと漠然とし過ぎているので、
テーマを決めて考えてみるとよいでしょう。
テーマ(例)
・仕事で自分が役に立てていることは?
・改善すべきポイントは?
・思考はネガティブか、ポジティブか?
また、何もないところから考えるのはなかなか大変だと感じたら、
強み系の適性検査もおすすめですよ。
やってみたいけれど、1人じゃ難しい。
そんなときは、気楽に無料相談をご利用くださいね。