1.強みって案外意識していないもの

最後に「あなたの強みはなんですか?」と聞かれたのは、いつですか?もし聞かれたら、すぐに答えられますか?

社会人として生きていると、「スキル」や「能力」への意識は強く持ちますが、「強み」となると、すぐに明確に答えられる人、割と少ないのではないでしょうか。

ここでは、あなたの「スキル」や「能力」と、「強み」は分けて考えます。

「スキル」や「能力」は、経験や学習から後天的にできるようになったことで、好き嫌いに関わらず「できる」こと

と定義してみましょう。

英語力、PCスキル、調査力、分析力、論理的思考力、指導力、問題解決力、ファシリテーション力、タイムマネジメント力、プロセス管理力…いろいろありますね。

では「強み」とは?

 

2.強みって何?

採用面接などで、「あなたの強みはなんですか?」と聞かれたことがあるかもしれません。この質問は、別の聞き方をすると「あなたはどんな場面で活躍できる人ですか?」ですよね。会社は、あなたが成果を出してくれるのはどんなときなのか?あなたが入社してくれることで、会社にとってどんなメリットがあるか、を知りたいから。

さて、このプログラムでは、意識を「会社の利益」⇒「個人の幸せ」に移して、「強みの資質」を次のように定義します。

「スキル」や「能力」とは違い、先天的に持っている要素であることが多く、「好き」で「ワクワク」するもの

強みの資質には、ストレングス・ファインダーでは、最上志向、学習欲、ポジティブ、社交性、運命志向、共感性、親密性、調和性、適応性といったものがあります。

「あると効果的」なスキルと異なり、ないとウズウズ・イライラする、あると幸せ、そんな要素です。

この「強みの資質」を磨き上げて、「どんな状況で、どんな人を相手に、なんのために、誰と、どんな方法で、何をすると自分は幸せなのか」を明確にしたものが「強み」です。

「強み」を特定すると、いいことがたくさんあります。

  • 自分がどんな場面で活躍できるか?がわかる
  • 成果を出せて、再現性もある
  • やっていてワクワクするし、楽しい
  • がんばらなくても、自然に継続できる
  • チャンスがやってくる

いいことだらけの強みなのに、なぜ、私たちは、意識せずに生きているのでしょうか?

「自分の強みがなんだかわからない」のが、日本人に珍しくないのは、二つ理由があると思います。

  1. 強みを伸ばすよりも、足りないところを補う発想で、物事を考える文化だから
  2. 謙遜を美徳とし、「自分はこんなことが得意で好きなんだーー」と前面に出さない文化だから

とはいえ、「能ある鷹は爪を隠す」とも言います。コソッと知っておいて損はないので、強みの見つけ方を【後編】でいくつかご紹介します。

カテゴリー: 強み

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